ネタバレしています。
むしろ、ネタバレしかしていません。
それでも大丈夫な方だけ、お進みください。
楽しかった!
すっごい楽しく見られた舞台でした。
まさに!
手塚治虫アニメのモノクロの2次元の世界が、
3次元のきらびやかなカラーの世界に生まれ変わって、
1968年という(今から50年も前)時代に考えられた虚構の世界が、
2017年にこう再現されたか・・・という感じでした。
(非常に原作に忠実な舞台だったとも思います)
この漫画は舞台化するのにとても向いている作品だな!
というのも、即感じました。
現実の世界にいる人間が、(アトラクションとして)妄想の世界を体験する・・・
という部分が多々出て来る作品なのですが。
(まさに今のVRがもっと進化した形???)
その妄想の世界の部分を、ミュージカルという形にして表していたのが、とてもわかりやすかった。
(ミュージカルって非現実じゃないですか)
まず最初に。
私は多分、昔から横の歌に厳しいです。
(単なるファンが上から何言ってるんだ・・・というのは重々承知しております)
「音程がハズレる」という事が苦手です(笑)
ピッチがピッタリ!!が大好きです(笑)
昔から生放送では生歌だった関ジャニ∞。
ドキドキハラハラしながら見守ってきました(笑)
(何度か、あーあああああ。。。という思いもしてきました。笑。同じように思ってくださるエイターさんもたくさんいらっしゃるかな・・笑)
今までは、彼の歌はほとんどマイクから聴こえなかったり。
ライブでも彼の歌は生歌ではなかったり・・・という事もあったと思います。
そういういろんな想いも踏まえて。
私はこの舞台に臨みました。
(すみません大げさで)
私は彼等がジャニーズだから!
というのを取っ払って、外部の舞台に出ていると思うので。
そこでファンだから・・・というアドバンテージを付けたくなかったんだと思います。
パンフレットにこうありました。
もともと僕は歌がうまいほうではないので、今回は”妄想歌謡劇”という新ジャンルやからこそやれているんだと思います。これがもし、”本格ミュージカル!”などと謡われていたら、もっと困っていたでしょうから(笑)。だって僕より歌がうまい人は山ほどおるし。だけど、きっとこの僕にしかできへん”妄想歌謡劇”があると信じ、いい意味で”味”ととらえていただいて楽しんでもらいたいです。
まさにこういう事かな!とも思ったのもありますし。
とにかくとても楽しかった!!
音程が不安定なところもあったけど。
それも感じさせない歌でもありました。
あと!
生で聴いた横の歌は、すごい声量でした。
元々ノドを痛めにくい声なのかもしれませんね。
長くのばす声や、高音はちょっとしんどそうだったかな。
でも、太く、そして色っぽく。
朗々と歌い上げる様は、今まで見た事がないような横山裕でした。
舞台音楽を手がけた人は、宮川彬良さん。
(Eテレのクインテットの人ですね!)
音楽が全編渡って素晴らしかったです。
この舞台のサントラ盤がほしくなりましたよ。。。
幕が上がって。
まず、横1人の歌&ダンスで始まります。
舞台中、セリフもありましたが、歌のシーンがとにかく多々ありました。
ダンスのシーンもたくさんありました。
踊って歌いまくりでした!
原作を読んだ私から見たら、まさに横山裕は門前市郎そのもの。
門前の役を他のキャストに。。。と考えても浮かんでくるのは横山裕、というくらい。
ピッタリなキャスティングだったと思う。
門前市郎は、天才テレビディレクター。
最初のシーンは、彼が手がけた歌番組の1シーン。
門前自ら、
すべてまやかし すべては虚構
と歌い上げます。
番組に出演しているアイドルは
口パク 口パク 口パクパク
塗って 塗って 塗って 塗って 塗って
盛って 盛って 盛って 盛って 盛って
列を乱すな 事務所の序列を
と歌います。
だが。
放送後批判が殺到し、門前は竹中プロという事務所の社長にクビを言い渡されてしまいます。
その後、妻のリエと勝手に離婚も決めてしまうのですが。
リエはなんだかんだとその後も彼をサポートし続けます。
門前とリエのシーンはずっとリアルな(現実の)世界です。
門前はとっても非情で自分勝手な男なのですが、リエの事はずっと愛していて。
リエの前でだけ、素直で可愛い一面も出ていたりして。
この2人のシーンは後半、ほぼ歌だけのシーンもあったのですが。
そのシーンの感情の流れが、歌でちゃんと表現されていた。。。
リエ役の本仮屋ユイカさんが、とにかく素晴らしく歌がお上手!!!
役者さんの印象がガラリと変わったわ。
リエが冷血な門前の事を、
いつだって サプライズの仕掛けで 頭がいっぱい
みんなをハッピーにもしたけど
誰より あなた自身が 喜んでいた
って歌う部分がとにかく愛に溢れていて。
とても素敵だった。。。
門前も、リエに対して愛を歌うシーンがあって
Tell me "I need you"
ずっとなにも 変わりはしない 出会った頃から
これもまた。
新しい、横山裕だったと思う。
甘い声で英語詞を歌ってるんですよ!!
ちょっと時系列がバラバラになってしまいましたが。
元にもどって。
自分を追放した芸能界に復習を企む門前は、まずは竹中プロをクビになったばかりだという覆面歌手の晴海なぎさという歌手に近づきます。
なぎさは不細工な容貌なのですが、空腹状態が続くと絶世の美女に変貌するという性質があって。
門前はこの秘密をうまく利用しようと企み、なぎさに”小百合チエ”という名前を付け、自分の芸能事務所を立ち上げます。
チエ役がしょこたんでした。
右の女性が断食状態が2,3日続くと左の顔に突如変わる設定です。
これをどう、舞台で表現するんだろう、、、と思っていました。
美女のしょこたんはこういうビジュアルなのですが。
不細工に変身する時は、ノドとお腹に膨らんだモノを付けて、尚かつ、鼻とほっぺたにも肉を付けていました。
(たぶん)
歩き方もおばさんのようになり、ちょっと前屈み気味になっていたな。
美女のチエを売り出したい門前は、平気でチエを断食させ、美女の時は抱いちゃう!という、冷血で女好きな男でもあります。
(そういうシーンは舞台では出て来ませんけどね!)
そしてもう1人の重要な役。
この人はチエの幼なじみで恋人の山辺乙彦。
売れない漫画家で、チエが門前に虐待されていると怒り、話をつけようと近くの工事現場に行く。
そこで揉み合ううち、足を踏み外して深い穴に転落。
しかし転落事故から60日たっても山辺は生きていました。
ビルの地下空間に横たわり、自ら描いた妄想の世界”ジレッタ”に入り浸ることで何故か生き永らえていたのです。
山辺が生きていたこと、”ジレッタ”の世界を他人でも体験できることを知った門前は、これこそテレビやラジオを超えた新たなメディアになると確信。
ビジネスへ転用していきます。。。
最初は妄想の世界”ジレッタ”に行く手段は、山辺から繋がったケーブルを耳に当てた人のみだったのだが。
山辺の能力はどんどん進化していき、
”ジレッタ”の世界もドンドン複雑化していきます。
人によって、”ジレッタ”で見られる世界は違っていて。
政治家にはこんな世界だったり。
(舞台でもでっかいだるまが出て来た。。。)
最初に門前をクビにした、竹中プロの竹中社長が見た”ジレッタ”は、今までこき使って捨ててきた、たくさんのアイドル達の出て来る世界。
(これが、西城秀樹やピンクレディーやその他昭和のアイドル勢揃いって感じで笑えました。笑)
でも、竹中社長はジレッタを見たことによって狂ってしまうのですけどね。。。
最後には山辺の力は、ケーブルを介さないでも人に妄想の世界をみせられるところまで進化します。
門前は山辺の力を使って、最終的には首相と手を組むまでになる。
が、しかし。
リエはそんな門前から離れていく。
リエに去られてしまって自棄になった門前は、世界滅亡のイメージの”ジレッタ”に多くのひとを連れていこうと画策する。
そんな時、山辺の愛するチエが、門前の妻リエと諍いになり(このあたりは女の嫉妬で)最後には死んでしまいます。
悲しんだ山辺は、門前が画策したその、世界滅亡の"ジレッタ"を実行しますが、自らチエの元に行ってしまう。
そうして。
いつも「つづく」でちゃんと終わっていた"ジレッタ”の世界が。
山辺がいなくなった事で、
妄想が止まらなくなる=現実になる?
というところで終わります。
ラストシーンが圧巻でした。
そのラストシーンは、漫画だとこうなんです。
私の中では、そんなに辛さを感じなかったラストシーンだったんですよ。
手塚治虫流の風刺の効いた漫画だな。。。と思ったくらいで。
だがしかし。
音楽と、視覚的な情報と。
なにより横山裕の迫真の演技で。
辛く、とても心が痛むラストシーンに変わりました。
(超雑な絵ですが、こんな風にまわりのグレーの装束のキャスト達が持っている布の海の中に門前が入っていって、最後、スクリーンの中に飛び込んでいきます)
幕が降りたラストは、キャストの方が勢揃いで明るい曲で終わります。
キャストの方々の素晴らしい歌。
ダンス。
夢中になってみていたら、あっという間に終わったって舞台でした。
横担さんには、これは。。。
ものすごい衝撃度の舞台なのではないかな。。。
と思います(笑)
最後に。
チケットを譲っていただけて、楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
一緒に行ってくれたHさん!
今日は楽しかった!!
また来月(笑)